エベレスト街道を歩く

そして帰国へ

最後の晩餐

 ネパール、カトマンズ最後の夜は、豪華なレストランへ連れて行ってもらった。料理は豆のスープやカレー、そしてデザートにはヨーグルトなど。食事をしながら地元の踊りも披露してくれた。

豪勢な食事
豪勢な食事
レストラン

そして帰国へ

 レストランから空港へ向かうタクシーの中、そして空港へ入る間際、ずっと一緒だったガイドさんに、たどたどしいネパール語で「ありがとう、また会いましょう」と言うと、どうにか伝わったようで、「また会いましょう」とネパール語で返してくれた。

トリブバン国際空港

 空港ではずいぶん待ち時間があったが、やがて飛行機があらわれ準備が整ったところで搭乗。

トリブバン国際空港

 離陸し高度を上げていく飛行機の窓から外を見ると、眼下にカトマンズの街が広がり、あちらこちらに灯された明かりから人々の営みが感じられた。その中でひときわ明るく照らされているボダナートの仏塔が見えたが、すぐに視界から消えてしまい、飛行機はその後、暗闇に包まれた空を飛び続けた。

 香港で夜明けを迎え飛行機を乗り換え、日本へと帰国した。

マニ車

 今、部屋の中にはマニ車が置いてある。これは自分用に買った唯一のお土産。マニ車は、トレッキング中にガイドブックを見ていたとき、横にいたガイドさんがお土産にいいですよと勧めてくれたもののひとつだった。いろいろな大きさや形のものがあったが、気に入ったものを買って帰ることができた。

 マニ車を手に持ってキュルキュルと回していると、トレッキング中の風景や人々、ヒマラヤの山々を思い出すのはもちろんだが、同時に、カトマンズの街中の光景、ボダナートの仏塔をマニ車を手に回しながら歩くお年寄りたち、そして楽しそうにしている若者たち、また明らかに体の不自由な人々のことも強く思い出す。

お土産のマニ車

おわり