エベレスト街道を歩く
ナムチェバザール~キャンヅマ
神々の嶺へ
今日はいよいよエベレストが見える道を歩く、今回のトレッキングのハイライトだ。昨晩と打って変わって、雲ひとつない快晴。朝食をとり出発の準備を進める。
ロッジを出て上を目指して歩いていく。さらに上に行くとシャンボチェの丘に向かうことになるが、今回は分岐点を右に曲がり、丘を回り込むように反時計回りに歩いていく。
ネパールの国鳥であるキジの仲間のダッフェがいた。ガイドさんが先に発見し、双眼鏡を取り出して場所を教えてもらいながらようやく見付けられた。
エベレストの見えるトレッキング道
道を回り込むと、遠くにエベレストなどの山が見えてきた。最初はとても遠くに感じたが、それらに向かって歩いていくと、山の見え方も変わり、少しずつ大きく感じられるようになってきた。
そして、旅行のパンフレットなどで見る、仏塔とエベレストの風景が目に入ってきた。この光景を見たいとずって思っていたので、これだけではるばる来たかいがあった。そしてこの快晴の天気。天気が悪いと見えないこともあるので、山々の神に感謝するしかない。
仏塔のあたりからの眺めがとてもよかった。正面左奥、頭だけを出した世界の最高峰エベレスト(チョモランマ、サガルマータともいう、8,848m)、その手前にあるのはヌプツェ(7,879m)、すぐ右にはローツェ(8,516m)とピーク38(7,591m)?、少し離れた右側には形の特徴的なアマダブラム(6,856m)。アマダブラムは母の首飾りなどと言われ山容が美しい。真横にはタムセルク(6,608m)がずっと見えている。
いつまでも去りがたく、また同じような写真を何枚も撮ってしまう。
仏塔の説明があった。やはりシェルパの人々の助けなしにエベレストへ登頂することはとても困難なのだろう。
EVEREST 50TH ANNIVERSARY 1953-2003
This chorten stands in honour of
TENZING NORGAY and THE SHERPAS OF EVEREST
-all true Tigers of the Snows
without whose devotion, skill, courage and sacrifice the great mountain Chomolungma would never have been climbed.
山々を見ていると、上の方に色の違う横に走る帯が見える。この山々を見ているのは標高3,500mほどの地点、エベレストの山頂まではまだ5,000m以上もあり、今ではこれだけ標高の高い山々も、信じがたいことだが、かつては海の底だったという。
仏塔から先もこれらの山々を眺めながら歩いていく。アマダブラムの姿がよく見えてきた。こんな急峻な山も登山の対象となっている。エベレストに比べ標高は低いが、技術的には困難な山だとガイドさんは言っていた。
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